BUSINESS SYSTEM / VENDOR SELECTION
業務システムを外注しようとすると、 開発会社によって見積もりや提案内容が大きく違うことがあります。
金額だけでなく、 必要な機能の考え方、 開発の進め方、 導入後の保守まで会社によってさまざまです。
そのため、 「一番安い会社」 「機能をたくさん提案してくれた会社」 という理由だけで決めると、 導入後に使いづらさや追加費用が発生することがあります。
業務システム開発会社を選ぶときに重要なのは、 システムを作れるかだけではなく、 自社の業務や目的を理解し、 運用まで考えて設計してくれるかです。
この記事では、 業務システム開発会社を比較するときに確認したいポイントから、 提案・見積もりを見るときの考え方、 発注前に整理しておきたい項目まで解説します。
業務システム開発会社選びで
失敗する主な理由
業務システム開発で失敗する原因は、 技術力だけとは限りません。
自社の業務を十分に整理しないまま、 「必要そうな機能」を並べて開発を始めると、 実際の現場に合わないシステムになることがあります。
たとえば、 管理者にとって便利でも現場では入力が多すぎる。 必要だった業務が後から判明して追加開発になる。 公開後の変更を想定していない。
こうした問題を避けるためには、 開発会社を 「システムを作る会社」ではなく 「業務を一緒に整理するパートナー」 として比較することが重要です。
開発会社の比較では、 「何を作れるか」だけでなく 「なぜそれを作るのかまで考えてくれるか」 を確認します。
開発会社を選ぶときに
確認したい6つのポイント
開発会社を比較するときは、 金額だけでは判断しづらいため、 いくつかの共通した視点で見ると整理しやすくなります。
業務理解
自社の仕事の流れや課題まで 理解しようとしているか。
要件整理
必要な機能を 一緒に整理できるか。
提案力
要望をそのまま作るだけでなく、 課題に合った方法を提案できるか。
開発体制
必要な設計・開発・テストを 適切な体制で進められるか。
保守・運用
公開後の修正や変更まで 継続して対応できるか。
見積もり
費用の内訳と 対応範囲が明確か。
自社の業務を
きちんと理解してくれるか
業務システムは、 会社ごとの仕事の流れに合わせて使うものです。
同じ「案件管理システム」でも、 案件登録から受注、 発注、 入荷、 作業、 納品、 請求までの流れは会社によって異なります。
そのため、 初回相談ですぐに機能の話へ入る会社よりも、 現在の業務フローや困っていることを確認し、 そのうえで必要な仕組みを考えてくれる会社の方が、 実際の業務に合う設計をしやすくなります。
業務を理解せずに作ると何が起こる?
現場で必要な項目が足りない、 逆に入力項目が多すぎる、 同じ情報を複数の場所へ入力する、 既存の業務とシステムの流れが噛み合わない、 といった問題につながります。
「何を作りますか?」より先に、 「今どんな業務を、誰が、どのように行っていますか?」 と確認してくれるかを見る。
要件が決まっていなくても
整理から相談できるか
システム開発を相談する段階で、 必要な機能がすべて決まっている会社は多くありません。
「Excel管理をやめたい」 「情報を一か所へまとめたい」 「確認漏れをなくしたい」 といった課題から始まることもあります。
そのため、 詳細な仕様書がなければ相談できない会社よりも、 現在の課題から必要な要件を整理できる会社の方が、 中小企業のシステム開発では進めやすい場合があります。
ISSUE
課題
BUSINESS FLOW
業務整理
REQUIREMENTS
要件整理
DESIGN
設計
DEVELOPMENT
開発
機能数よりも
現場で使えるかを見る
業務システムでは、 機能が多いほど良いとは限りません。
現場スタッフが毎日使うシステムなら、 入力項目が多すぎる、 操作方法が分かりにくい、 スマートフォンで扱いづらい、 といった小さな負担が定着率に影響します。
重要なのは、 誰が、 いつ、 どこで、 何を入力するのかまで考えた設計です。
必要以上に機能を増やす
管理者だけを基準に画面を作る
PC利用だけを想定する
現場の入力負担を考えない
開発会社を比較するときは、 デモ画面や提案書の見た目だけではなく、 実際の利用者が毎日使える設計になっているか を確認します。
同じ依頼でも
提案内容は会社によって違う
同じ相談内容を伝えても、 開発会社によって提案は変わります。
依頼された機能をそのまま作る会社もあれば、 なぜその機能が必要なのかを確認し、 業務フローそのものから別の方法を提案する会社もあります。
依頼どおりに作る
- 指定された機能を中心に設計
- 現在の業務フローは大きく変えない
- 必要と言われた範囲を開発
- 納品を一つのゴールにする
目的から考える
- 目的と課題を先に整理
- 業務フローまで確認する
- 不要な機能は作らない提案もする
- 公開後の運用・改善まで考える
どちらが必ず正しいという話ではありません。
仕様が完全に決まっている案件なら、 指示どおり正確に開発できる会社が適している場合もあります。
一方で、 「何を作ればいいか分からない」 「業務そのものを改善したい」 という場合は、 業務整理から提案できる会社の方が適しています。
見積もりは金額だけでなく
対応範囲まで確認する
同じ業務システムでも、 開発会社によって見積金額が大きく異なることがあります。
これは単純に 「高い会社」「安い会社」 という違いだけではありません。
要件整理、 UI設計、 開発、 テスト、 データ移行、 導入支援、 保守など、 見積もりに含まれている範囲が違う場合があります。
公開後の費用も確認する
システムは、 納品した日から実際の運用が始まります。
保守費、 サーバー費、 軽微な変更、 追加開発、 不具合対応など、 公開後に発生する可能性がある費用も確認しておきます。
要件整理
業務整理や仕様設計まで 含まれているか。
開発・テスト
どこまでが初期費用の 対象なのか。
導入支援
データ移行や 初期設定を含むか。
運用・保守
公開後に必要となる 費用を確認する。
見積もりを依頼する前に
整理しておきたいこと
開発会社へ相談する前に、 最低限の情報を整理しておくと、 提案内容や見積もりを比較しやすくなります。
詳細な仕様書まで作る必要はありません。
「何のために作るのか」 「誰が使うのか」 「現在どんな業務になっているか」 という部分を整理しておくだけでも、 打ち合わせの精度は変わります。
目的
何のためにシステムを導入するのか。
業務フロー
現在どのような仕事の流れになっているか。
利用人数
誰が何人くらい利用するのか。
必要機能
現時点で必要だと考えている機能は何か。
既存システム
連携・移行したいサービスやデータはあるか。
予算・時期
予算感と導入したい時期はどの程度か。
業務システム開発会社について
よくある質問
業務システム開発会社は何社くらい比較すべきですか? +
多ければよいわけではありません。 複数社へ同じ課題や前提を伝え、 提案内容、見積もり範囲、運用方法などを 比較できる数に絞る方が判断しやすくなります。
要件が決まっていなくても相談できますか? +
開発会社によります。 業務整理や要件定義から対応している会社であれば、 「何に困っているか」という段階から相談できる場合があります。
開発費が安い会社を選ぶのは問題ですか? +
安いこと自体が問題ではありません。 要件整理、テスト、導入支援、保守など、 何が見積もりに含まれているかを確認して比較します。
システム開発後の保守は必要ですか? +
システムの内容や運用方法によります。 不具合対応、サーバー管理、セキュリティ対応、 追加改修などが必要になる場合があるため、 発注前に公開後の管理方法を確認しておきます。
SaaSとオリジナル開発はどちらがいいですか? +
既存サービスで業務を十分にカバーできる場合は、 SaaSを利用する方が適していることがあります。 独自の業務フローや、 既存サービスでは対応しづらい要件が多い場合は、 オリジナル開発を検討します。
SUMMARY
システムを作れる会社ではなく、
業務を一緒に考えられる会社を選ぶ。
業務システム開発会社を選ぶときは、 金額や機能数だけで判断しないことが重要です。
自社の業務を理解しているか。 課題から要件を整理できるか。 実際の利用者を考えて設計しているか。
さらに、 導入後の運用、 保守、 将来の追加開発まで確認します。
業務システムの目的は、 システムを作ることではなく、 日々の仕事をより良くすることです。
業務を理解する
要件を整理する
提案内容を比較する
運用まで確認する
将来の変化も考える
何を作るか決まっていなくても、
業務整理から相談できます。
LEONOIRでは、 現在の業務フローや課題を整理し、 既存サービスで対応できるのか、 オリジナルシステムが必要なのかも含めて検討します。 案件管理・顧客管理・在庫管理・業務管理など、 企業ごとの仕事に合わせた仕組みを設計します。